フリーランス・個人事業主が払う税金と保険料の種類とスケジュール
フリーランスや個人事業主は、会社員と異なり自分で税金や社会保険料を納める必要があります。ここでは、主な税金と保険料の種類、さらに年間スケジュールについて詳しく解説します。
1. 主な税金の種類
- 所得税:毎年3月15日までに確定申告。納税は原則一括だが、振替納税や延納も可能。
- 住民税:前年の所得に基づき計算され、翌年6月から翌年5月までの12か月分を納付。
- 個人事業税:一定以上の所得がある場合に課税。業種ごとに税率が異なり、年2回(8月と11月)に納付。
- 消費税:課税売上高が1,000万円を超えると課税事業者に。年1回申告・納付(原則3月末まで)。
- 償却資産税:事業用に使用する機械や設備、パソコン、事務机などの固定資産に課税。
【所得税の計算例】
年間売上:600万円/必要経費:200万円 → 課税所得:400万円
所得税は累進課税方式で、330万円を超え695万円以下は税率20%(控除額427,500円)。
よって、400万円×20%−427,500円=372,500円が所得税額(住民税は別途約10%)。
償却資産税と固定資産税の違い:
・固定資産税は土地や建物に課税される税金。
・償却資産税は事業用設備や機械など、動産に課税される税金。
・自宅兼事務所のパソコンや事務机も対象になるが、10万円未満の少額資産は対象外。
2. 主な社会保険料
- 国民健康保険料:前年の所得に応じて計算。各市区町村から6月頃に通知。通常は年8~10回払い。
- 国民年金保険料:20歳以上60歳未満の全員が対象。定額制で月額16,000円台(年度により変動)。
- 国民年金基金・小規模企業共済:任意加入だが、老後資金準備や節税効果が大きい。
3. 年間スケジュール
年間の主な納付・申告スケジュール
- 1月:源泉徴収票・支払調書の受領、償却資産税の申告(1月31日まで)
- 2月16日~3月15日:所得税の確定申告・納付
- 3月:消費税の申告・納付(課税事業者のみ)
- 4月:償却資産税・固定資産税第1期
- 6月:住民税の納付開始(第1期)、国民健康保険料の通知
- 7月:住民税第2期、償却資産税・固定資産税第2期
- 8月:個人事業税第1期
- 9月:住民税第3期、国民年金基金や小規模企業共済の控除証明書が届き始める
- 11月:個人事業税第2期
- 12月:住民税第4期、償却資産税・固定資産税第3期、国民年金保険料の追納・前納検討
- 翌年2月:償却資産税・固定資産税第4期
4. まとめ
フリーランスや個人事業主は、税金や保険料を自ら管理しなければなりません。特に確定申告(2~3月)、住民税・国保(6月以降)、個人事業税(8月・11月)、消費税(3月)、償却資産税(年4回)が大きなイベントです。
年間スケジュールを把握し、資金繰りを計画的に行うことが安心経営の第一歩です。